2011年1月19日水曜日

15年間の思い

新宿伊勢丹様の販売初日終了いたしました。
たくさんの皆様に来ていただきました。ありがとうございました。

販売は1月19日~25日までです。私 寺本と土日は猿丸さんも来ますので
みなさん期間中是非遊びにきてください。














さて、新宿伊勢丹さんと私は今から約15年前、
この業界に入り一番初めに担当になったお得意先でした。僕も22,3歳でした。若い・・

あのころは、呉服売場は4階にありまして、今の面積の約3倍以上はありました。


新入社員の時にやった事は、専ら、掃除と挨拶 でした。
広い和装小物売り場のガラスを全部一人で拭いてました。
僕だけでした。拭いてたのは・・・

あるマネージャーの指示で全部拭き終えないと 帰らせてもらえないのです。

「おい寺本、掃除機が詰まっているから屋上にいって掃除機の中をマイナスドライバーできれいにして来い」
と言われ屋上にいきました。
いつもいつも なんで僕だけこんなんせなあかんの?と嘆いてました。
真っ暗の中、さみしく悲しくなったことをよく覚えています。

社会人ってこんなに辛いものかと、理想と現実の大きなギャップ・・

屋上から降りて、そのマネージャーからハンコをもらい帰ろうとしているとお声がかかり食事に行くことになりました。

伊勢丹会館のお寿司屋さんに連れて行っていただき、すこしずつ食べていましたら
マネージャーが
「寺本辛い事やらさてすまんなー。お前が全部ガラス拭いたり、掃除したり、みんな観てるぞちゃんと・・」というのです。
聞くと私のいた会社には伊勢丹担当は3人おり、同業他社の営業さんは一人で掛け持ち。
同じフィールドの中で金持ち会社の目で見られておりました。冷ややかな関係でした。
その状態をを緩和させるために、あえて辛い事をさせ、結果みんなに可愛がってもらえるようにしてもらっていたのです。びっくりしました。
確かにみなさんによくしていだだきました。お菓子もらったり。飲みにつれていってもらったり。
そこまで考えていてくださったとは・・
マネージャーの前で、感謝の気持ちと己の未熟さを嘆き、恥ずかしさも忘れ涙を流しました。

その方に教わったことは 清廉で謙虚な態度と挨拶でした。今も忘れません。これからもずっと。
ありがとうございました。今はどうしていらっしゃるのでしょうか・・会いたいです。

伊勢丹さんは僕の母校なんです。
恩返し、明日もいたします。

1 件のコメント:

  1. 僕らの時代みんなそうでしたよね。だから逆にみんな今だから話せる思い出があるんです。
    今の若い子たちはそれがないからなにくそっ精神も思い出もないんです。みんなあまーーーいですから(暴和装会社も偽装あまーーーーいですから)
    空気が乾燥しています。寺ちゃんの谷6も火事がありました。
    風邪には気を付けてください。

    返信削除